当ブログをご覧頂きありがとうございます。
かいぱです。
本記事は『セーフティサブアセッサ(SSA)』の合格体験記です。
2024年10月1日に取得しました。
超マイナー資格にて情報が少ないため、本記事が受験される方のお役に立てれば幸いです。
目次
資格の概要
セーフティサブアセッサを含むセーフティアセッサ資格は、主に産業現場で働く機械設計者を対象とした民間資格で、国際安全規格に基づく機械安全の知識や能力を認証するものです。
この資格には以下の4つのレベルがあります。
セーフティサブアセッサ (SSA): 基本的な知識を持ち、リスクアセスメントを実施する能力を認証。
セーフティアセッサ (SA): 安全方策の立案を含むリスクアセスメントを実施する能力を認証。
セーフティシニアアセッサ (SEA): 特定の安全技術分野で設計から検証までを行う能力を認証。
セーフティリードアセッサ (SLA): 専門的な知識を基に機械の総合的な妥当性確認を行う能力を認証。
資格名 | セーフティサブアセッサ(SSA) |
資格分類1 | 民間資格 |
資格分類2 | – |
体感難易度 | ☆☆☆★★ |
試験問題数 及び形式 | ○×、穴埋め、選択 |
合格基準 | ??? |
科目免除 | 有り ※学科試験のみ合格の場合 次回・次々回は免除 |
試験機関 | 日本認証株式会社 |
試験日程・科目・試験時間
試験 時期 | 受験日 | 試験時間 (学科) | 試験時間 (ケーススタディ) | 申込期間 |
---|---|---|---|---|
夏期 | 7月下旬 | 13:10~14:20 (70分) | 15:20~16:50 (70分) | 6月上旬~中旬 |
冬期 | 1月下旬 | 13:10~14:20 (70分) | 15:20~16:50 (70分) | 12月上旬~中旬 |
合格率
合格率の年度推移は以下のとおりです。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2024冬 | 1,919名 | 1,286名 | 67.0% |
2024夏 | 1,479名 | 977名 | 66.1% |
2023冬 | 1,682名 | 934名 | 55.5% |
2023夏 | 1,389名 | 955名 | 68.8% |
3人に2人は合格しているようです。
学科はさておき、ケーススタディ試験はもっと難易度が高いように思いますが
筆者のレベルが低いだけかもしれません^^;
ちなみに学科試験免除者と全科目受験者の合格率がそんなに変わりません。
やはり本試験の合否はケーススタディ試験にかかっているのではないかと思います。
年度単位でグラフ化するとこんな感じ。

合格率はほとんど横ばいですが、受験者数が爆増してますね。
ドローン検定みたいに国家資格化したりして。
試験地
試験時 | 試験地 |
---|---|
夏期 | 東京/名古屋/大阪/仙台 |
冬期 | 東京/名古屋/大阪 |
受験資格
なし
試験手数料
22,000円(税込)。
学科免除の場合も同様です。
なおワンランク上のセーフティアセッサ(SA)になると49,500円です(高!)。
資格取得の動機
久々(17年ぶり)の会社指示であります。
産業安全の機械分野に興味があるため、個人的にも好都合でした。
勉強時間
学科対策に15時間、ケーススタディ試験対策に10時間程です。
リスクアセスメントの実務やISOに関する知識・経験が浅い方は、もう少し時間を確保した方が良いかもしれません。
ちなみにKY(危険予知)の知識・経験はケーススタディ試験にとても役立ちました。
参考書
以下の書籍が試験実施機関のサイトで販売されており、試験範囲を網羅しています。
過去問が無いのがツラいですね^^;
機械安全<初級>~リスクアセスメント実施者向け~
4,400円(税込) 日本認証株式会社
勉強方法
過去問が無いため、テキストを読んで理解するほかありません。
本記事下部、学科試験の項に出題例を記載しますので参考になさってください。
幸いテキストは薄い(別紙込みで150Pほど)ので、何度も読んで理解を深めましょう。
特にISO12100のフロー↓は頭に叩き込みましょう!

(RA及びリスク低減プロセス/ISO12100)
※引用元:機関安全〈初級〉~リスクアセスメント実施者向け~ 2024.4.1 日本認証㈱ p114
ちなみに講習会は出題ポイントを絞った講義となっており、非常に有効です。
試験当日
試験日:2024年7月26日(金)
試験会場:タイム24ビル
(同ビル1Fにコンビニあり)
試験日が近づくと、受験票・受験案内をダウンロード出来るようになります。

特に受験票は忘れないようにしましょう。

(ルッキズムの敗者)
当日の試験スケジュールは会場に掲示されています。
なお途中退席可能です。

会場には壁掛け時計がありましたが、座席によっては全然見えないので時計は持参する方が無難です。
時計の例はコチラの記事から↓
学科試験
大問で13問出題。
問題が回収されるため、記憶の限りということで↓
No. | 大問 | 問題数 (目安) | 解答形式 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | RA・リスク低減プロセス | 10問 | 穴埋め | ISO12100から |
2 | 労働安全衛生 | 5問 | 穴埋め | 回転軸の留め具:埋頭型 手摺高さ:90cm以上等 |
3 | ISO/IECガイド51 に関する問題 | 5問程度 | 穴埋め | A規格~C規格のどれがどれ? 基本安全?個別製品? |
4 | 技術者倫理について | 5問 | ○× | 常識問題 |
5 | 実施対策の分類 | 10問 | 選択 | 本質的安全設計 安全防護・付加保護 使用上の情報 |
6 | RAに必要な情報 | 10問 | 穴埋め | リスクアセスメントに必要な情報 |
7 | IEC60240について | 5問 | 穴埋め | PELV、エンクロージャー(IP2X)について |
8 | ISO13849について | 8問 | 穴埋め | 安全関連部と非安全関連部 |
9 | 非常停止装置 | 5問 | ? | 概略要求、種類 |
10 | インターフェースについて | 5問 | ? | アクチュエータ(ボタン)の色と意味 表示灯の色と意味 |
11 | 停止カテゴリについて | 5問 | ? | カテゴリ0,1,2について |
12 | 最小すき間 (ISO13854) | 6問 | 数値記入 | ![]() (人体部位の最小すき間) ※引用元:機関安全〈初級〉~リスクアセスメント実施者向け~ 2024.4.1 日本認証㈱ p119) |
13 | ガードの設定 | 3問 | 選択 | 危険源・ガード高さ・危険源までの 距離・開口部から、適切なガードを選択 |
ケーススタディ試験
作業のケーススタディを参考にリスクアセスメントを行い、10個ほど作業/原因・結果/リスクを抽出します。
「危険源」や「原因・結果」の分類、「作業工程」、「リスク見積り」の算定材料となる情報は試験時に配布されます。

(危険源の例)
※引用元:機関安全〈初級〉~リスクアセスメント実施者向け~ 2024.4.1 日本認証㈱ p115
筆者受験時は、破砕機で木材を粉砕し、チップ化。その後コンベア搬送する問題だったと記憶。
以下ポイントをば。
- 制御盤はオブスタクルが無く、感電必死。
- 破砕機の開口部は広く、巻き込まれ必死。
- コンベアは確かベルト駆動で駆動部にカバー無し。
- 装置のボタンの色が「青:停止」等にて誤操作。
- 化学物質取り扱い中に保護具未着用で中毒。
- 可燃物の粗雑な取扱いにて火災、やけど。
回答時は以下の点にご注意ください!
- 10個全て記載すること
- 異なる危険源を記載すること
- けがの程度の大きいケースを記載すること
(基本的に○亡 or 身体欠損レベルを抽出。擦り傷とかは×) - 第三者を登場させないこと
ケーススタディ試験(リスクアセスメント)の練習用紙を本記事最下部に掲載しますので、ぜひご活用下さい。
試験結果
合格すると、結果通知書と認証証明書が封書で届きます。

(結果通知書)

(認証証明書)
合格 ヨシ!!

これにて会社指示のミッションクリアです。
なお、報酬はありません。
仕事が報酬とか言わないで・・・。
~~~~~~~~~~~~~~~~
以上、
『セーフティサブアセッサ(SSA)』の
合格体験記でした。
お読みいただきありがとうございました♪
~~~~~~~~~~~~~~~~
ケーススタディ試験(リスクアセスメント)の練習用紙↓
(DLフリー)
コメント