本記事は、「第一種衛生管理者」の試験対策(参考書・勉強方法)や合格体験記の記事です。
目次
衛生管理者とは?
衛生管理者は労働安全衛生法に基づく国家資格(免許)で、常時50人以上の事業場に1人以上の衛生管理者を選任する必要があります。
下表のように3区分に分かれており、最上位は衛生工学衛生管理者となります。
| 項目 | 衛生工学衛生管理者 | 第一種衛生管理者 | 第二種衛生管理者 |
|---|---|---|---|
| 選任可能業種 | 全業種 (環境衛生特化) | 全業種 (有害業務含む) | 28業種限定 (有害業務除く) |
| 費用 | 99,000~132,000円 | 8,800円 | 8,800円 |
| 取得方法 | 講習(2〜5日間)修了 | 国家試験合格 | 国家試験合格 |
| 選任が必要な事業場 | 常時50人以上 (環境衛生業務) | 常時50人以上 | 常時50人以上 (28業種限定) |
主な役割・責任
労働者の健康管理、作業環境測定、衛生教育を指揮・監督します。
法令上定められた主な職務
- 作業環境の点検と改善。
- 健康診断の実施管理。
- 災害防止のための衛生教育。
活躍が想定される現場
製造業、サービス業、食品業界など全業種の安全衛生部門。
資格取得のメリット
この資格を取得することで、一定規模の従業員を有する事業場の、労働衛生管理の中核を担う人材として評価されやすくなります。
また衛生管理者からステップアップし、作業環境測定士・労働衛生コンサルタント、オキュペイジョナルハイジニストなどの資格を取得することで、労働衛生分野の専門家としてのキャリアを築くことができます。
試験対策
過去問
試験合格のためには、過去問は必須です。
本試験では、過去に出題された問題がそのまま、あるいは一部改変して出題されるためです。
反射的に解答できるようになるまで、過去問演習を繰り返しましょう。
テキスト
理解度向上のために、テキストの併用をおすすめします。
以下に紹介するテキストは、上記問題集とセットとなっています。
何冊も読むより、一冊を徹底的に読み込みましょう。
勉強時間
以下が目安となります。
暗記が主なので短期集中がおすすめです。
| 項目 | 勉強時間 | 目安期間 (1日1時間) |
|---|---|---|
| 初学者 | 〜100時間 | 3〜4ヶ月 |
| 安全衛生経験者 | 50〜80時間 | 2〜3ヶ月 |
| 第二種保持者 | 30〜50時間 | 1〜2ヶ月 |
勉強方法
- テキスト通読:2周
- 過去問:5周
解説で分からなければテキストをこまめに確認。 - 過去問:さらに数周(筆者は計8周)
とにかく過去問を周回し、何度も間違える箇所はテキストに戻って確認しましょう。
合格率・難易度
難易度
☆☆☆★★
難易度は危険物乙4類並みで、過去問中心の学習で対応可能です。(筆者体感)
合格率
合格率は45%前後で推移しています。
毎年7万人近くが受験しており、さすがの人気資格となっています。

合格基準
各科目・範囲で正答率40%以上かつ全体で60%以上(400点満点中240点以上)です。
試験は5科目(関係法令・労働衛生を有害業務/非有害業務に分ける)で合計44問、各科目最低40%をクリアしなければなりません。
その他概要
受験資格
年齢・学歴・実務経験等は不要です。
試験科目・問題数・試験時間
試験科目/出題分野/問題数/配点は下表の通りです。
| 試験科目 | 出題分野 | 問題数 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 関係法令(有害業務) | 安衛法など | 10 | 80 |
| 関係法令(有害業務以外) | 労基法など | 7 | 70 |
| 労働衛生(有害業務) | 有害物など | 10 | 80 |
| 労働衛生(有害業務以外) | 健康管理など | 7 | 70 |
| 労働生理 | 生理・疲労 | 10 | 100 |
配点が高い管理は重点的に対策が必要ですが、配点の低い関係法令も40%以上正解しないと足切りされるので注意です。
試験時間は、3時間(13:30~16:30)で、開始1時間後から途中退室可能です。
第二種衛生管理者保持者は、試験科目が有害業務のみ(20問)となり、試験時間が2時間と短くなります。
解答形式
マークシート(五肢択一)
科目免除
第二種衛生管理者保持者は一部科目が免除されます。
試験機関
公益財団法人 安全衛生技術試験協会
(ボイラー技士や作業環境測定士と一緒)
試験手数料
8,800円(非課税)
なお筆者受験時(2019)は6,800円。
増税の波。
試験時期
頻度:月2〜4回、年間30回以上
申込:各試験2ヶ月前から(例:3/11試験→1月上旬申込開始)
※最新日程は安全衛生技術試験協会HPで確認を
試験地
北海道、東北、関東(市原・東京)、中部、近畿(大阪)、中国四国、九州センター
合格体験記
筆者は2019年12月12日に免許を取得しました。
資格取得の動機
工場で働いている方はなじみがあると思いますが、現場巡視(パトロール)したり、健康診断やったり、照度(照明の明るさ)を測ったり、と労働衛生に関する業務は多岐にわたます。
多くの場合で環境安全部門やCSR部門が管理して行っているのではないでしょうか。
筆者も製造部門の一員として環境安全部門の指示に従って、労働衛生活動に勤しんでいました。
ですが、ある時ふと「これらの活動は一体何のためにやっているのだろうか?」と疑問に思うようになりました。
そうなると資格の虫が騒ぎ始めます。
様々な衛生管理業務の実施の根拠を理解するには、衛生管理者の資格を取るのが手っ取り早いと考えたわけです。
と、いうのは建前(尚ウソではない)で、本当は『楽して取れそう』だったからであります。
作業環境測定士試験と2科目ダブっていて、実質1科目(労働生理)だけ勉強すればいいし。
難易度的には衛生管理者を先に取得するのが良いのでしょうね。
ちなみに「労働生理」ですが、からだの働きや熱中症・傷病者への応急処置など日常で役に立つ知識を得られます。
勉強時間
上述の通り、「関係法令」と「労働衛生」の2科目は、作業環境測定士試験で勉強済み。
新たに学習するのが1科目ということで、さっと過去問をチェックし学習時間を20時間に設定。
20時間、すなわち
→1.5時間×14日
→2週間コースです。
始業前の1時間と昼休みの30分で過去問周回(周回数:8)しました。
受験当日
受験票はこんな感じ。

(Dying Message/DM)
試験日の午前中は息子(当時保育園児)の運動会でした。
園庭で人目もはばからずに過去問とにらめっこしてましたが、今考えると異常ですね。
隣のかーちゃん、引いてたなぁ(遠い目)。
会場の埼玉大学は公共交通機関を利用した場合、埼京線 南与野駅からバスで10分ほど。
運動会後の移動では全然間に合わないため、自家用車で移動しました。
大学近くまで移動したところ、周辺に駐車場が見つからず、30分程ドライブしてました。
結局500mほど離れた駐車場に車を停め、あまり時間に余裕がなかったため走って会場へ。
大学の門をくぐって教室へ向かう途中、急な腹痛に襲われ、進路をトイレに変更!
あぶねぇあぶねぇ。
試験前に敗戦が決まるところだった。
出すものを出し切り、爽やかな顔で教室へ到着。
試験時間は問題数のわりにかなり長めだと思います。
(時間切れの心配は無用)
また、計算問題はほぼ無いため、単語を知ってるかどうかです。
分からない問題は適当にマークし退室。
マークミスさえなければ問題ないでしょう。
受験結果
合格 ヨシッ!

合格発表後、しばらくすると合格証が郵送されてきます。
得点の記載等はなく「合格」の文字のみで味気ない。
合格証入手後は「労働安全衛生法による免許証」の発行手続きが待っています。
書類を書いたり、印紙を貼ったりで結構大変です。
筆者はちょうどこの時期に引っ越ししてました。
そのため「免許申請書に書いた住所」と「本人確認書類(運転免許証)の住所」が異なってしまい一向に発行されませんでした。
書類郵送後2か月たって音沙汰がなく、協会へ問い合わせ。
すると、「住所が違うので書類を書き直して再送せよ。」とのご指示。
むぅぅ。
早く免許が欲しいので黙って従いました。
届いた免許証がこちらです↓

ハードタイプ。
いいですね。
しかし、労働安全衛生法関係はたくさん資格があります。
いつか”1”で埋めたい。
労働衛生分野の資格
労働衛生分野は、比較的取得し易いものから難関まで、数多くの資格が存在します。
筆者がすでに取得したものや、近々取得予定のものが下記になります。
興味のある方はぜひご検討されてはいかがでしょうか。
南無三📿










コメント