本記事は、「ITパスポート」の試験対策(参考書・勉強方法)や合格体験記の記事です。
目次
ITパスポートとは?
ITパスポートは、 IPA(情報処理推進機構)が実施するCBT方式の試験で、情報技術に関する基本的な知識や概念を広くカバーしています。
ITリテラシーを向上させたいビジネスマンや学生の方など、幅広い層に適した内容で、IT分野への入門資格となっています。
資格取得のメリット
ITパスポート取得によりITリテラシーが向上し、業務効率化やトラブル解決力が強化されます。他にも下記のメリットが挙げられます。
- 業務効率化: ネットワーク・セキュリティ理解で職場評価UP
- キャリア支援: 資格手当(企業による)
- 学習効果: 広範な知識(IT+経営・法務)で総合力が身につく
- 上位資格基盤: 基本情報技術者試験への足がかり
試験対策
過去問(問題集)
本試験合格のためには、過去問(問題集)は必須です。
情報技術系の資格試験においては、技術革新のスピードが速く出題範囲が変わることが多いため、最新の問題集を使用するようにしましょう。
・いちばんやさしいITパスポート 絶対合格の教科書+出る順問題集
他にもスマホ・PCで学習する方には、無料のアプリやサイトの活用もおすすめです。
- 「ITパスポート全問解説」(iosアプリ)
- 「過去問道場」(「ITパスポート試験ドットコム」)
「過去問道場」は、実際の試験形式で問題を解くことができ、試験本番をイメージした演習が可能です。また解説も充実しているのが特徴です。一方、「全問解説」は移動中に利用しやすいメリットがありますので、うまく使い分けると良いでしょう。
勉強時間
- IT知識がほとんどない初心者:一般的には約100~180時間程度が目安とされています(テキスト学習+過去問中心)。
- ITに少し触れている人:約100時間前後で合格を目指す人も多く、1日2~3時間勉強で1~2カ月程度の準備期間がイメージしやすいです。
- 短期集中型:効率的に勉強すれば、30~60時間程度での合格例もあり、1日3~4時間集中して10日~2週間で合格を目指すケースもあります。
勉強方法
問題演習が効果的です。問題集を繰り返し解き、間違えた問題については解説を読んで理解することで、知識を定着させましょう。
1問あたりの情報量は多くないため、問題に慣れれば条件反射的に回答可能になります。なお時間に対して問題数が比較的多いので、問題に慣れてきたら、時間を測って回答ペースを確認しておきましょう。
合格率・難易度
難易度
☆☆☆★★
合格率
合格率は50%前後を推移しています。また受験者数は年間25万人を超え、毎年非常に多くの方が受験しています。

2021年度から受験者数が大きく増加しています。その理由を主催のIPAは以下のように考察しています。
| 要因 | 詳細 |
|---|---|
| 1. 非IT系企業の爆発的増加 | 非IT系企業が前年度比212.2%に急増。特に金融・保険業、不動産業が前年度比320.9%と突出 |
| 2. 営業・販売職の活用拡大 | 業務別で「営業・販売(非IT関連)」が前年度比218.6%増加し、情報システム関連部門を超えた |
| 3. DX推進による社内要請 | 企業でDXを推進するためには社員のITリテラシー向上が不可欠となり、組織全体でITパスポート試験(iパス)の活用を推進する動きが拡大している。 |
| 4. 中堅・ベテラン社員の増加 | 若手社員だけでなく、中堅社員・ベテラン社員の応募者数増加が社会人全体の増加要因となった |
合格基準
総合評価点:600点以上/1000点
かつ、各科目評価点:300点以上/1000点
その他概要
受験資格
年齢・学歴・実務経験等は不要です。
試験科目・問題数・試験時間
各試験科目の難易度のイメージと特徴は以下の通りです。
| 科目 | 難易度イメージ | 特徴 |
|---|---|---|
| ストラテジ系 (経営全般) | ☆☆☆★★ 経営・法務の知識が初体験の人は 慣れるまで時間がかかるが、 全体としては「易しめ」。 | 企業と法務、経営戦略、システム戦略など、 ITを活用した経営・戦略視点の知識が出題される。 |
| マネジメント系 (IT管理) | ☆☆☆★★ IT管理プロセスが抽象的で 苦手意識を持つ人もいるが、 全体難易度はやや易しめ。 | システム開発技術、プロジェクトマネジメント、 サービスマネジメント、システム監査など、 ITの管理・運用に関する知識が出題される。 |
| テクノロジ系 (IT技術) | ☆☆★★★ 数学・システムが苦手だと 抵抗感が大きくなる。 技術系が得意なら比較的点が取りやすい。 | 基礎理論、コンピュータシステム、 アルゴリズム・プログラミング、 ネットワーク・セキュリティなど、 IT技術の基礎が中心の出題となる。 |
出題形式はすべて4肢択一式で、設問は小問形式で合計100問あり、うち92問が評価対象、残り8問は今後の出題用の試験用問(ダミー)です。
試験時間は120分(2時間)なので、1問あたり約1分での解答が目安です。
解答形式
試験はCBT方式(Computer Based Testing)で、パソコン画面上で問題を表示し、マウスやキーボードで解答する形式です。
科目免除
なし
試験機関
試験手数料
受験手数料:5,700¥ → 7,500¥(2022.4~)
試験時期
随時
試験地
全国各地
合格体験記
筆者は情報処理技術者試験はIPから順に受験しており、ITパスポートは2020年1月20日取得しました。
資格取得の動機
- 前職の工場で、60代の工場長がアナログ環境を自らIT化(無線ネットワーク整備、要件定義〜開発・保守まで一貫対応)しており、その姿に強く憧れた。
- その上司は若いころにキャリアチェンジを経てITを習得し、長年にわたり業務改革に生かしていたことから、「若いころの学びが後年に活きる」実例として印象的だった。
- 筆者も製造業で生き残るためにITスキルを習得しようと決意し、ITSS(ITスキル標準)を参考に、まずはエントリーレベルの「ITパスポート」取得を目指すことにした。
勉強時間
学習は試験の1.5か月前から開始。
学習時間は、おおよそ1日1時間程度を目安に取り組みました。
毎朝始業前の30分と、昼休みの30分で学習です。
サボった日もそこそこあったので、合計すると勉強時間は40時間ほどでした。
勉強方法
試験日の様子
自家用車で、試験会場「オリオンコンピュータ株式会社 大宮駅東口試験会場」へ出勤です。
車を会場近くの有料駐車場に駐車し、会場内へ。
試験はPCを使用して行われ、時間内に全ての問題に解答することが求められました。
120分で100問ですから、1問あたり1分少々で解く必要があり、時間に余裕はありません。
パッと見で分からない問題は飛ばして、暗記問題を中心に速度重視で回答していきます。
ラベリングしておくことで後で見直したり、飛ばした問題を回答することも可能です。
試験結果
受験が終わると、そのまま採点が開始され、試験結果が表示されます。
その場では結果レポートを印刷したり持ち帰ったりはできませんが、終了後に「ITパスポート試験ホームページ」から結果レポートをダウンロードすることができます。
試験結果レポート↓(2019年筆者受験当時のもの)

ストラテジ系、マネジメント系は、財務・会計や法規等は業務で覚えた知識が役立ち、改めて勉強せずともそこそこのスコアでした。
一方、IT分野本丸の「テクノロジ系」は伸び悩みました。
ひとまず合格にて、IT分野への小さな一歩を踏み出せたということにしておきます。
試験から1か月ほど経過した頃、合格証書が郵送されてきました。

経済産業大臣のサイン入りで割と立派。
エントリーレベルとはいえ、さすが国家資格です。
これを皮切りにIT分野へと進出!! できるほど甘くない。
南無三📿
IT関連資格
IT関連資格で筆者が取得済みのものについて紹介します。
情報セキュリティマネジメント試験
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
MOS(Word・Excel)


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