当ブログをご覧頂きありがとうございます。
かいぱです。
本記事では『高圧ガス製造保安責任者(甲種機械)』について合格体験記と合わせて紹介します。
筆者は2022年2月25日に免状取得しました。
目次
資格の概要
高圧ガス製造保安責任者は、高圧ガスの製造現場で安全管理を担う国家資格です。
石油化学工場やLPガス充てん所、冷凍倉庫など社会基盤の保安維持に不可欠な役割を果たします。
試験は化学・機械・冷凍機械の専門分野があり、難易度別に甲種、乙種、丙種(冷凍機械は一種、二種、三種)に分かれます。
甲種・一種が大臣試験、それ以外が知事試験となり、試験地や担当試験事務所が異なります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 資格名 | 高圧ガス製造保安責任者 |
| 資格分類1 | 国家資格 |
| 資格分類2 | 業務独占資格、必置資格 |
| 申込時期 | 8月中旬~9月上旬 |
| 試験時期 | 11月上旬 |
受験資格
年齢、学歴、経験に関係なく、誰でも受験できます。
試験科目
法令、保安管理技術、学識の3科目で構成されます。
筆者が受験した甲種のケースについて、問題数・試験時間と合わせて下の表を参照ください。
| 試験科目 | 問題数 | 試験時間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 法令 | 20 | 09:30~10:30 (60分) | |
| 保安管理技術 | 15 | 11:10~12:40 (90分) | |
| 学識 | 5 | 13:30~15:30 (120分) | 化学 or 機械 |
※その他区分については高圧ガス保安協会(KHK)のWEBサイトをご参照下さい
科目免除
あり
本資格試験は、所定の講習(資格講習)を受講し、講習受講後の検定試験に合格することで、国家試験での「保安管理技術」と「学識」の2科目が免除となります。
なお検定合格はずっと有効(強すぎ)。
全科目受験の場合の合格率はかなり低く(下部に掲載)、1発合格を目指すのであれば費用は掛かるものの講習受講を強くオススメします。
ちなみに資格講習ですが、筆者受験時は対面形式だったのに対して、現在はe-Learningに代わっているようです。
移動や長時間の拘束が無くなり、受講者の負担はかなり軽減されたのではないでしょうか。
なお講習受講後に控える検定試験はそこそこの難易度で、合格率は5割程度の模様。
解答形式
法令・保安管理技術は択一式。
択一式とはいえ、
出題→「正しい選択肢の個数は?」
解答の選択肢→「1個 or 2個 or 3個 or・・・」
のような形式なので、正確かつ広範な知識が必要です。。。
学識は記述式にて、本資格試験の鬼門です。
大問5つが出題され、ほぼ「白紙」の解答用紙に回答していきます。
合格基準
各科目とも満点の60%程度。
甲種試験では記述式となる「学識」に関しては、どのように採点されているのか不明です。
推測ですが、部分点はかなりもらえるのではないかと思われます。
したがって、頭に入っている数式などはとにかく書いておきましょう。
気体の状態方程式に始まり、ベルヌーイの定理やハーゲン・ポアズイユの式などのメジャー所は覚えましょう。
合格率
令和6年度の合格率は以下の通り。
どうか全科目受験は避けて下さい(切実)

難易度
検定ルート ☆☆★★★
国家試験ルート ☆★★★★
試験機関
本試験の詳細や申込は、
まで。
試験手数料
- 甲種,冷凍一種:17,300円(非課税)
- 乙種,冷凍二種:11,100円(非課税)
- 丙種化学,冷凍三種:9,800円(非課税)
※納付方法は「銀行振込」です
筆者の場合、もちろん全額自腹です。
試験地
- 全国主要都市
資格取得の動機
本資格の取得 = 「親会社」が技術系従業員に求める最低基準 だったため。
社会人なりたての時に、まず会社から取得の指示を受けたのが甲種危険物取扱者。
危険物取得後に(親会社)の同期は、高圧ガス甲種取得のために休日返上で学習していました。
筆者の場合は子会社ということもあり、特段指示はなかったのですが、せっかく(暇)なので取得を上司に相談したところ、
上司「ウチは必要ないから、業務を覚える方を優先して。」
筆者「へい。」
いや、「へい。」じゃねーよ。
この時自分に正直に取得を目指さなかったことが、10年以上資格コンプレックスを抱えることに。
拗らせた結果、資格に沼ることになってしまった。
良かったのか、悪かったのか。。。
勉強時間
WEB情報によると、
検定ルート:保安管理技術+学識100〜150時間、法令20〜40時間
一発試験ルート:全科目で250〜300時間
が目安のようです。
特に学識に関しては、化学・物理の知識量によって必要時間は大きく変わります。
筆者の場合は、講習+110時間ほどでした。
| 試験科目 | 勉強時間 | 備考 |
|---|---|---|
| 法令 | 20 | 10日*2時間 |
| 保安管理技術 | 30 | 20日*1.5時間 |
| 学識 | 60 | 40日*1.5時間 |
参考書
【法令】対策用テキスト
高圧ガス保安法概要(甲乙丙特編)
※執筆時点(2025)では第4次改訂版が最新
講習会で使用するテキスト(というか配布資料に近い)です。
要点がまとまっておりますので、講習会で強調された箇所をしっかりチェックすることで法令対策はバッチリだと思います。
【保安管理技術】【学識】対策用テキスト
高圧ガス保安技術
※本記事執筆当時(2025)は第21次改訂版が最新
こちらも講習会で使用するテキストです。
学識は化学も機械も含まれています。
問題集(法令・保安管理技術・学識 共通)
甲種化学・機械問題集
※本記事執筆当時(2025)は令和7年度版が最新
その他
講習を受講するにあたっては、上記に加えて以下の2冊の購入が推奨されると思いますが、実務者向けの書籍です。
試験合格を目指すだけであれば不要と思います。
・高圧ガス保安法規集 ※本記事執筆当時(2025)は第22次改訂版が最新
・高圧ガス・液果石油ガス法令用語解説 ※本記事執筆当時(2025)は第6次改訂版が最新
勉強方法
法令
テキストをひたすら暗記
保安管理技術
テキスト内の講習で重点的に説明された箇所ををひたすら暗記
学識(甲種機械)
テキスト内の講習で重点的に説明された箇所をひたすら学習
学識科目は大問5つで構成。
5つの出題分野(甲種機械)
問1: 熱力学 – 理想気体の状態方程式、熱力学第一法則、エンタルピー変化、断熱変化などが対象。
→エネ管(熱)で学習していればそこそこやれる科目
問2: 流体力学 – ベルヌーイの定理、オイラー数、レイノルズ数、流体の圧力損失計算。
→エネ管(熱)で学習していればボーナス科目
問3: 材料力学 – 熱応力、薄肉円筒胴、丸棒ねじれなどの応力計算(3年ローテーション)。
→物理をちゃんと理解していればやれる。なお筆者は理解していなかった模様。
問4: 金属材料 – 金属の特性、腐食、熱処理、材料強度。
→機械保全1級での学習範囲と重複(安全コンサルの専門関目でも出題あり)
問5: ポンプ・圧縮機 – 揚程・効率、断熱・等温圧縮動力、理論圧縮動力。
→エネ管(熱)で学習していればそこそこやれる科目
こうして見ると、エネ管(熱)とかなり被っています。
講習


検定試験
試験日は2021年5月30日。
当日は朝3時まで勉強していて、自分の理解の進まなさに絶望し、受験を逃亡しようかと思ってましたが、かーちゃんにバレて
「金払ってんだから言ってこい(怒)!!」
との檄?を飛ばされ渋々会場へ。

(明治学院大 白金キャンパス)
なお受験会場が不明でしたが、Xでデキる方が教えてくれました。
“か○う”さん、サンクス!

いざ受験。
「保安管理技術」は無難な出来。
おそらく大丈夫。
「学識」↓
問1: 熱力学
感触)50%
問2: 流体力学
感触)100%
問3: 材料力学
感触)20%!?
問4: 金属材料
感触)70%
問5: ポンプ・圧縮機
感触)60%
問2は案の定絶望。
上振れすれば300/500。即ち60%。
ワンチャンあるのかもしれない。
自己採点(検定)
この資格試験は、択一式のみ後日模範解答が公表されますが、検定も国試も試験問題を持ち帰れないので、自身の解答を正答と照合することが出来ません。
結果(検定)

あ、あった! マジ!?
エネ管、万歳!!
当日朝のかーちゃんの顔が浮かぶ。。。
合掌。

(うぇーい)
国家試験
試験日:2021年11月14日(日)
受験票:忘れず持参しましょう。
.webp)
試験会場は二松学舎大学 九段キャンパス。
.webp)

受験科目は法令のみなので、検定試験に比べたら圧倒的に簡単でした。
すぐに終わってしまったので、近くの神社を参拝してきました。

(なお筆者は右でも左でもない)
試験結果
後日、「合否の通知」が郵送されてきました!

(合否確認)
合格 ヨシ!!
免状交付手続き
免状交付申請書(合否通知に付属)を用いて申請。
収入印紙¥3,600を添えて。

(合格通知から切り離さぬよう)
で届いた免状がこちら。
2種電工ぶりのケース付きです。
.webp)
.webp)
(このパーカーは3年後も現役)
締めは淡白に。
~~~~~~~~~~~~~~~~
以上、
『高圧ガス製造保安責任者(甲種機械)』
の合格体験記でした。
お読みいただきありがとうございました♪
~~~~~~~~~~~~~~~~


コメント