本記事は『甲種危険物取扱者試験』のに、試験対策(参考書・過去問・勉強方法)や合格体験記の記事です。
目次
危険物取扱者とは?
資格の位置づけ
甲種危険物取扱者は、危険物取扱者資格の中で最上位に位置づけられる国家資格です。
消防法に基づき、危険物の製造・取り扱い・貯蔵・移送に関する業務を安全に行うために必要とされる資格であり、乙種・丙種のすべての業務を包括的に扱うことができます。
化学や危険物に関する高度な知識が求められるため、技術系専門職や管理職にとって信頼性の高い資格です。
| 資格名 | 甲種危険物取扱者 |
| 資格分類1 | 国家資格 |
| 資格分類2 | 必置資格 |
主な役割・責任
甲種危険物取扱者の主な役割は、危険物を扱う施設や事業所において安全管理の中核を担うことです。
具体的には、危険物を取り扱う際の安全指導・作業監督、設備の安全点検、事故防止のための教育や訓練の実施などがあります。
また、万が一事故が発生した場合には被害の拡大防止措置を的確に行う責任も負います。
法令上定められた主な職務
消防法および危険物の規制に関する政令により、甲種危険物取扱者は次のような職務を行うことが認められています。
- 全類の危険物(第1類~第6類)の取扱・製造・移動・貯蔵・販売業務の管理
- 危険物施設等の保安監督者としての職務遂行
- 乙種・丙種資格者に対する作業指導や監督
これにより、あらゆる危険物施設での安全管理体制を一元的に整備することが可能になります。
活躍が想定される現場
甲種危険物取扱者は、幅広い産業分野で活躍できます。
代表的な勤務先として次のような例があります。
- 石油精製・化学プラント・製薬工場
- 塗料・印刷インキ・樹脂関連の製造現場
- 貯蔵タンクや給油所などの危険物施設
- 消防設備メーカーや安全管理コンサルタント
- 大規模製造業・研究機関における安全管理部門
現場の作業者というよりも、安全・品質・法令遵守を統括する立場として活躍するケースが多い点が特徴です。
資格取得のメリット
甲種危険物取扱者を取得すると、以下のようなメリットがあります。
- 危険物全類の取り扱いが可能になるため、業務範囲が大幅に広がる。
- 危険物施設において保安監督者や管理的立場を担える。
- 化学系・安全管理系職種での転職・昇進に有利。
- 安全管理・法令対応の知識が体系的に身につく。
- 一部の理系学部卒業者は受験資格を満たしており、大学の知識を実務資格に直結できる。
試験対策
参考書(過去問)
試験合格のためには、過去問は必須です。
王道の黄色本「甲種危険物取扱者試験(公論出版)」がおすすめです。
勉強方法
本試験対策は、語呂合わせ暗記+過去問周回がベストです。
語呂合わせに関しては、特に法令・性消対策としてWEB上に有効なものがたくさん転がっています。
なお、勉強は正しい方法で取り組むことが重要です。
悪い例ですが、筆者の場合、参考書をひたすらノートに写してみたり、黙読してみたりと、今では考えられない非効率な方法で勉強していました。
勉強時間
WEB情報によると、合格に必要な勉強時間は100~150時間となっています。
筆者の経験上も妥当と思われます。
合格率・難易度
難易度
☆☆★★★
合格率
例年30%台前半で推移しています。
絶対評価(合格基準を調整しない)の試験ですが、安定しています。
なお申込者の内10~15%程の方は受験されない(棄権)とのこと。

合格基準
各科目で60%以上の正答率が必要です。
1科目でも落とすと不合格となり、全科目受験し直しとなります。
その他概要
受験資格
本資格を受験するには受験資格が必要です。
次のいずれかを満たす必要があります。
- 大学等で化学系学科を卒業
- 化学関連科目を15単位以上修得
- 乙種危険物取扱者免状を4種類以上取得
- 乙種免状取得+2年以上の実務経験
なお乙種・丙種は不要です。
試験科目・問題数・試験時間
| 科目 | 問題数 | 試験時間 |
|---|---|---|
| (法令)危険物に関する法令 | 15問 | 全体で150分 |
| (物化)物理学及び化学 | 10問 | 〃 |
| (性消)危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 | 20問 | 〃 |
解答形式
マークシート(五肢択一)
科目免除
甲種は「科目免除なし」のため、全科目受験が必要です。
なお乙種は、すでに別の類の資格を持っている場合、「法令」「物化」が免除となります。
試験機関
試験手数料
7,200円(非課税)
免状交付に別途費用がかかります。
試験時期
甲種危険物取扱者試験は、多くの地域では、年間を通じて月1回程度の頻度で開催されています。
試験は筆記試験のみで構成され、合格者は後日、免状交付手続きを行います。
受験申請はインターネットからも可能です。
試験地
各都道府県の試験センター(消防試験研究センター)で随時実施されています。
合格体験記
取得日は2008年1月9日と、執筆日から実に15年以上前。
受験に至るまで
20年以上前になりますが、高校生の時に理系を選択したあたりから、親父から「危険物くらいは取っとけ」と言われていました。(なお親父は土木系)
その後、Fラン大学の化学系学科へ進学し、時折親父の言葉を思い出すことがありましたが、すぐに忘れ、怠惰な日々を過ごしていました。
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転機となったのは、就職活動を開始した修士1年の夏過ぎでした。
皆さんは履歴書にある「資格欄」にどのような資格を書かれましたか?
当時の筆者が持っていた資格は
- 「普通自動車第一種免許」
- 「特化物作業主任者」
- 「TOEIC 325」(涙)
のみ。
それでも書類選考は意外と通過できました。
リーマンショック後じゃなくて助かった。
面接会場の待合室等ではよく他の就活生(競合)と雑談していたました。
化学メーカー志望(無謀)だったためか、数多の競合が、既に“甲種取得済み”とお話されていたのを記憶しています。
資格取得の動機
1回目:持っていれば就活で有利になりそう。
2回目:会社指示。取らないと昇進が遅れそう。
勉強時間
筆者は2回受験しており、
合計130時間を投下しました。
(ほぼWEB情報通り)
内訳は、
1回目:1日1時間*2ヶ月の計50時間
2回目:1日2時間*1.5ヶ月の計80時間
です。
やればできる子。すなわちYDK。
受験の様子
1回目
受験会場は笹塚にある中央試験場。

試験のスコアは・・・、
法令:40% ×
物化:60% ○
性消:40% ×
ハイッ、不合格!
不合格ではありましたが、ほんの少しの手ごたえを感じた記憶があります。
ですぐに再開すりゃいいのに、そんなことはなく試験は忘却の彼方へ。
2回目
(1回目の受験から1年半後)
中小企業への就職も決まり、花?の社会人生活の始まり。
自分で多少の銭を稼ぐようになり、調子にのって酒&ギャンブル三昧。
ギャンブルは10年以上続き、嫁との不仲の原因に。
喝です。
悪いのは僕です。
そんな中、当時の上司から『今後の昇進のためには甲種危険物取扱者の取得が必須なのである』と言われ(後に嘘と判明)、再度勉強開始。
で2回目の受験会場は白楽にある、「神奈川大学横浜キャンパス」。
試験のスコアは・・・、
法令:60% ○
物化:80% ◎
性消:60% ○
合格、ヨシッ !!

化学を専攻につき物化はそれなりでしたが、法令・性消はギリギリ。
いいの。
合格したから。
試験後
試験に合格すると、結果通知書が郵送されてきます。
結果通知書は免状交付申請書と一体になっています。
切り離さないようにしましょう。

(同じ構成の「消防設備士」の例)
なお切手を買ったり書留発送したりと面倒なので、郵便局に行って全て済ませてしまうのが楽です。
免状交付申請後、約一か月ほどで免状が届きます。

製造業(化学系、石油系、素材系等々)の研究開発職や技術職に就職された方は遅かれ早かれ、昇進のために取得することになるのではないでしょうか。
本記事が受験を検討されている皆さんのお役に立てれば幸いです。
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南無三📿






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