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かいぱです。
本記事は『第二種作業環境測定士試験』の合格体験記です。
試験合格、登録講習修了を経て2019年8月9日に登録しました。
登録講習の記事はコチラ↓
目次
資格の概要
作業環境測定士は、職場の環境を測定し、労働者の健康を守るための国家資格です。
労働安全衛生法に基づき、有害物質や粉じん、騒音などを測定・評価し、適切な環境管理を行う専門家として活躍します。
第二種作業環境測定士は、デザイン・サンプリングと、検知管やデジタル粉じん計などの簡易測定機器を用いた分析を行うことができます。
資格名 | 第二種作業環境測定士 |
資格分類1 | 国家資格 |
資格分類2 | 業務独占資格 |
体感難易度 | ☆☆★★★ |
受験回数 | 1回 |
試験時期 | 年2回(8月、2月) |
受験資格
有り(原本証明に注意!)
例)
- 学校教育法による大学において理科系統の正規の課程を修めて卒業した者で、その後1年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
学校教育法による高等学校又は中等教育学校において理科系統の正規の学科を修めて卒業した者で、その後3年以上労働衛生の実務に従事した経験を有するもの
- 8年以上労働衛生の実務に従事した経験を有する者
試験科目・問題数・試験時間
共 通 科 目 | 問題数 | 試 験 時 間 |
---|---|---|
労働衛生一般(衛生一般) | 20 | 10:00~11:00 |
労働衛生関係法令(関係法令) | 20 | 11:25~12:25 |
作業環境について行うデザイン・サンプリング(デザイン) | 20 | 13:35~14:35 |
作業環境について行う分析に関する概論(分析概論) | 20 | 15:00~16:00 |
途中退室:可(試験開始後30分経過~)
科目免除
衛生管理者や環境計量士などの他資格によって科目の免除を受けることができる場合があります。
また第二種試験において合格点を受けた科目は以降2年間免除になります。
筆者は試験日当日に知りました;
解答形式
「五肢択一(5択)」をマークシートにて解答します。
運も大事です。
合格基準
全ての共通科目が科目ごとに60%以上の得点であることが必要です。
合格率
2019年(令和元年)からの合格率推移は以下のとおりです。
年度 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
2024 | 1,644 | 260 | 15.8 |
2023 | 1,426 | 760 | 53.3 |
2022 | 1,384 | 581 | 42.0 |
2021 | 1,229 | 440 | 35.8 |
2020 | 1,059 | 459 | 43.3 |
2019 | 1,297 | 532 | 41.0 |

例年40%前後だった合格率が、近年では急落。
いったい何が起こったというのか・・・。
試験機関
試験手数料
11,800円(非課税)
全額自腹であります。
試験地
- 北海道安全衛生技術センター(北海道)
- 東北安全衛生技術センター(宮城県)
- 関東安全衛生技術センター(千葉県)
- ニューピアホール(東京都)
- 中部安全衛生技術センター(愛知県)
- 近畿安全衛生技術センター(兵庫県)
- 中国四国安全衛生技術センター(広島県)
- 九州安全衛生技術センター(福岡県)
資格取得の動機
筆者が以前勤めていた会社(工場)での課題の一つが、職場の劣悪な作業環境でした。
作業環境が悪いと、有害な物質(有機溶剤とか発がん性物質とか)や有害な因子(騒音とか高熱とか)等に触れる(曝露する)ことよって作業者が身体にダメージを受けるリスクが高まります。
そういった作業環境を把握するため作業環境測定を行いますが、
(一部を除き)この測定を実施できるのが本題の作業環境測定士というわけです。
作業環境測定は、測定士を有する外部機関に委託する場合や、自社で測定士を確保し測定する場合などがあります。
前者は製造の日程調整や委託コストが、後者は測定士確保や装置の維持管理のためのコストに悩むことになります。
また測定の結果一定の基準を満たしていなければ改善が必要となるわけで、材料の変更や設備改造を検討する必要があります。
当時の職場においては作業環境が最も悪いとされる「第3管理区分」の作業場が存在していたため、改善が急務でした。
しかしながら、お金に余裕のある会社ではなかったため、手当たり次第に対策を打つわけにはいかず、効率的に改善を進める必要がありました。
そこで筆者が考えたのは、まず『作業環境測定』と、その背景たる『労働衛生・法令』を理解するということでした。
そして、試験を通じて作業環境測定を効率的に学ぶことにしたわけです。

(受験票)
勉強時間
筆者は計40時間程勉強しました。
試験一週間前の土日にそれぞれ20時間確保。
無茶苦茶です。
近所のマック、24時間営業で良かった!
参考書
勉強に使ったのは、定番の三好本。
この一冊を何度も周回し、しっかり理解することで合格レベルの実力をつけましょう!
<第1種・第2種作業環境測定士試験 攻略問題集 / 三好 康彦 / オーム社>
黙って5周、いや10週です。
勉強方法
筆者は過去問を12周ほど回しました。
第一種衛生管理者を取得済みのため、先頭2科目はさらっと復習する程度で、主に「デザイン」「分析概論」に時間を投下。
特に「分析概論」では計算問題が数問出題されますが、とても簡単なもので一度理解すると得点源になりますので、確実に抑えましょう。
ちなみに受験直前の筆者、申し込みはしたものの、受験の覚悟が決まらず、試験ニ週間前まで『逃亡』の選択肢がちらついていました^^;
試験当日
試験地は関東安全衛生技術センター。
千葉県市原市、JR内房線 五井駅からバスで数十分。
と、遠い;
調べてみると駐車場有とのことなので、受験票をもって自家用車で試験地へ。
現地に到着すると、駐車場は比較的空いている模様。
車を止め、試験時間が近づくまでは車の中で最後の悪あがき。
午前中2科目は手ごたえあり!にて昼休みへ。
昼休中に一服しながら、発表時期が気になり試験機関のサイトで調べていた時、ふと「免除科目」の欄のとある記載が目に留まりました。
過去の試験を受験し、一部の共通科目について合格点を受けた者(有効期限は2年)
ん?いやいや4科目一発合格が必須要件でしょ。
再度目をやる。
過去の試験を受験し、一部の共通科目について合格点を受けた者(有効期限は2年)
・・・。
2年間は「強くてニューゲーム」。
少しよこしまな気持ちが生じましたが、自分としてはやれるだけのことはやったんだ。
と、残りの科目、気持ちを切り替えて臨んだのでした。
試験結果
で、合格発表日。
3561、3561・・・。
あった!

マンモスウレピー(時代)
無事に、合格 ヨシ!!

後日、合格証がとどきました。危険物の時と違い得点は公表されないのですね。
合格したので、ひとまず最低限の知識は保証されたということで。
これで職場で改善提案しやすくなります。
ちなみにこの段階では試験合格のみ。
後に、測定士にはなるためには登録講習の受講が必須であることを知り、時間や費用の捻出に頭を悩ますことになるのでした。
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以上、
『第二種作業環境測定士』
の合格体験記でした。
お読みいただきありがとうございました~♪
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