本記事は、「機械保全技能士 3級」の試験対策(参考書・勉強方法)の記事です。
合格体験記はこちら↓
目次
機械保全技能士とは?
機械保全技能士(機械保全技能検定)は、機械設備の点検・整備・修理・診断などの保全作業に必要な技能と知識を評価する国家資格(国家検定)です。職種名は「機械保全」で、3級から特級まで4段階の等級があります。保全実務の基礎から管理・監督レベルまで、段階的に能力が証明できる資格です。
機械保全以外にも、機械加工、建築大工、ファイナンシャルプランナーなど、多くの分野があり、試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。
機械保全技能検定の等級と受験資格
※実務経験年数は、関連する過去の資格保有や教育訓練で一部短縮可能な場合もあり
| 等級 | 呼び方 | 対象 | 受験資格(実務経験) |
|---|---|---|---|
| 3級 | 機械保全技能士3級 | 保全作業の基礎を学ぶ初心者 | 実務経験不要 |
| 2級 | 機械保全技能士2級 | 単独で保全作業ができる担当者 | 実務経験1年以上 |
| 1級 | 機械保全技能士1級 | 保全作業の監督・指導ができる熟練者 | 実務経験3年以上 |
| 特級 | 特級機械保全技能士 | 保全管理・計画立案のできる監督者 | 実務経験6年以上 |
※技能検定(制度全般)
:中央職業能力開発協会
※技能検定(機械保全)
:公益社団法人日本プラントメンテナンス協会
活躍が想定される現場
機械保全技能士は、製造業の工場・プラントを中心に、幅広い産業分野で必要とされています 。
| 業界・現場 | 具体的な仕事内容 | 求められる技能 |
|---|---|---|
| 自動車メーカー | プレス機・溶接ロボット・塗装設備の点検・修理・保全 | 高度な自動化設備の対応力 |
| 半導体工場 | クリーンルーム内の精密機器保全、微調整・異物防止対策 | 高精度・微調整能力 |
| 化学・プラント工場 | 反応釜・配管・ポンプ・圧縮機の保全、防爆対応 | 危険物対応・予防保全計画 |
| 食品・飲料メーカー | 包装機・充填機・殺菌設備の保全、衛生管理 | 衛生基準遵守・清潔保全力 |
| 鉄鋼・非鉄金属 | 溶鉱炉・圧延機・ conveyed設備の保全 | 高温・高負荷環境対応力 |
| エネルギー・発電所 | タービン・ボイラー・送配電設備の保全 | 大規模設備・高圧電気知識 |
資格取得のメリット
機械保全技能士は、製造現場の安定稼働を支える不可欠な資格であり、取得することで個人・企業双方に大きなメリットがあります 。
| メリット軸 | 具体的な効果 |
|---|---|
| 評価 | 国家資格で客観的評価・信頼獲得 |
| キャリア | 昇格・昇給・資格手当のチャンス |
| 転職 | 製造業求人で需要が高く差別化可能 |
| スキル | 機械・電気・設備診断の総合力向上 |
| 現場力 | トラブル対応・予防保全・安定稼働 |
試験対策
参考書
試験合格のためには、下記の参考書は必須です。
テキストと問題集が1体となっており、さらに学科・実技の両方を含んでいます。
この資格試験では、過去問がそのまま出題されるケースが非常に多いため、本書を活用し理解度を深めましょう
勉強時間
機械保全技能士の全級における勉強時間の目安は、等級と実務経験の有無によって以下のように異なります。
| 等級 | 未経験・経験浅め | 実務経験者 |
|---|---|---|
| 3級 | 約 80~150 時間 | 約 50~100 時間 |
| 2級 | 約 300 時間 | 約 150~200 時間 |
| 1級 | 約 300~500 時間 | 約 250~300 時間 |
| 特級 | 約 400~600 時間 | 約 300~400 時間 |
勉強方法
過去問演習が有効です。何度も周回し、苦手な箇所は解説を熟読して理解を深めましょう。
- 過去問1周目
:まずは解いてみて、解ける問題・解けない問題を選別する - 過去問2・3周目
:解けなかった問題について解説を読みながら理解を深める - 過去問4周目以降
:満点を3回連続で獲得できるまで周回👈やりすぎかも
合格率・難易度
難易度
☆☆☆★★
合格率
各級の合格率は以下のようになっています。
| 等級 | 2019〜2024年の合格率範囲 | 平均的な傾向 |
|---|---|---|
| 特級 | 20.0%〜40.2% | 最も難易度が高く、実務経験6年以上が必須 |
| 1級 | 26.6%〜35.7% | 第2位に難易度、実務経験3年以上 |
| 2級 | 34.9%〜41.2% | 受検者数が最も多い(1万3千人〜1万7千人) |
| 3級 | 70.7%〜76.8% | 最も合格率が高く、初心者向け |
3級は毎年6000以上が受験し、合格率は70〜80%で推移しています。
| 年度 | 合格率 | 受験者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|
| 2024(令和6年) | 72.8% | 7,071人 | 5,150人 |
| 2023(令和5年) | 76.6% | 6,593人 | 5,049人 |
| 2022(令和4年) | 76.8% | 6,249人 | 4,799人 |
| 2021(令和3年) | 71.3% | 8,605人 | 6,134人 |
合格基準
- 学科と実技の両方に合格する必要があります。
- 合格した科目は永続的に有効です。次回以降は不合格科目のみ受験することになります。
- 実技試験は「減点法」なので、完璧を目指さず、重大なミス(配線間違い・工具の誤使用・安全違反など)を避けることが合格の鍵です。
合格基準を満たした科目は以降免除になります。
有効期限は無い(特級のみ5年)ので、高額な実技は是が非でも一発合格を!
| 試験種目 | 採点方法 | 合格ライン |
|---|---|---|
| 学科試験 | 加点法 | 100点満点の 65点以上 |
| 実技試験 | 減点法 | 減点が40点以下(=41点以上の減点がないこと) |
その他概要
受験資格
受験資格はありません。
(2級以上は所定の実務経験年数が必要です。)
試験科目・問題数・試験時間
| 試験科目 | 問題数 | 試験時間 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 学科試験 | 30問 | 60分 | – |
| 実技試験 | 7課題 | 70分 | – |
解答形式
学科試験:真偽法(○×)
実技試験:選択式、一部記述式
科目免除
すでに合格した科目
試験機関
申込・試験詳細はこちら→機械保全技能検定
試験手数料
学科試験:4,600円
実技試験:15,400円
試験時期
機械保全技能検定の試験時期は、年度に2回(第1回・第2回)行われます。等級と作業系統によって日程が異なります。
年間の試験スケジュール(目安)
| 回次 | 学科試験 | 実技試験 | 申込期間 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 6月(日曜日) | 6月〜7月(土・日) | 4月〜5月上旬 |
| 第2回 | 1月(日曜日) | 12月〜翌年2月(土・日) | 8月下旬〜9月下旬 |
試験地
全国各地の指定試験会場
機械保全技能士との関連資格
機械保全技能士と関連した資格で、筆者が取得済みのものを紹介します。
機械保全技能士1級=記事資格の上位互換
自主保全士1級=設備に強いオペレーター
セーフティサブアセッサ(SSA)=機械安全の入り口
労働安全コンサルタント=筆者の夢(の一部)
南無三📿
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