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【合格体験記 022】エネルギー管理士(熱分野)の勉強時間やおすすめ参考書を公開!

工業

当ブログをご覧頂きありがとうございます。

かいぱです。

本記事は『エネルギー管理士(熱分野)』の合格体験記です。

2022年10月19日に取得(免状交付)しました。

資格取得の動機

本資格取得の動機は、

・勤務先工場に将来必要になると考えた

・化学工学の勉強が意外と楽しかった

・名前がカッコいい

の3点でした。

なお、毎度のことですが仕事には不要なので会社からの補助はございません

資格の概要

エネルギー管理士は、日本の省エネ法に基づいて設けられた国家資格で、エネルギーの使用の合理化を目的とした専門家です。この資格は、電気分野と熱分野の2つに分かれており、以下のような特徴があります。
※どちらの分野で合格しても同じ「エネルギー管理士」であり、区別なしです。

主な役割

  • エネルギー管理者としての選任: 指定された工場や事業所で、エネルギー消費量の監視や改善を行います。
  • 設備の維持管理: エネルギーを消費する設備の効率的な運用を支援します。
  • 省エネ対策の提案: エネルギー使用の合理化に関する改善案を策定します。

資格取得方法

  1. 国家試験に合格: 毎年夏に実施される試験に合格することで資格を取得できます。
  2. 認定研修の修了: 実務経験が3年以上ある場合、認定研修を修了することで資格を取得できます。

筆者は「国家試験」ルートで取得しました。

なお“電気”分野は大の苦手なので、熱分野を選択しました。

コチラは国家試験の合格率推移です↓

資格詳細

項目内容
資格名エネルギー管理士(熱分野)
資格分類1国家資格
資格分類2業務独占資格
体感難易度☆★★★★
受験回数2回
受験資格無し
勉強時間約160時間
勉強方法エネルギー管理士受験講座(熱分野)
+過去問2冊を周回
試験科目
試験時間
下表に記載
試験方法マークシート方式
ただし計算問題は正確な数値解答が必要
合格基準各科目とも満点の60%以上
全科目を合格すること
科目合格あり
申込時期4~6月頃
試験時期年1回(8月の第1日曜日)
試験会場全国主要都市
受験費用17,000円(非課税)
費用負担全額自腹
試験機関一般財団法人 省エネルギーセンター

<試験科目と試験時間>

区分・課目課目名問題試験時間時限
必須基礎・Ⅰエネルギー総合管理及び法規1 エネルギーの使用の合理化に関する法律および命令
2 エネルギー情勢・政策、エネルギー概論
3 エネルギー管理技術の基礎
9:00~10:20(80分)1
熱分野専門・Ⅱ熱と流体の流れの基礎4,5 熱力学の基礎
6 流体力学の基礎
7 伝熱工学の基礎
10:50~12:40(110分)2
熱分野専門・Ⅳ熱利用設備及びその管理11,12 計測および制御
13,14 ボイラ、蒸気輸送・貯蔵装置、蒸気原動機、内燃機関、ガスタービン
~次から2問選択~
15 熱交換器・熱回収装置
16 冷凍・空気調和設備
17 工業炉・熱設備材料
18 蒸留・蒸発・濃縮装置、乾燥装置、還流・ガス化装置
14:00~15:50(110分)3
熱分野専門・Ⅲ燃料と燃焼8,9 燃料及び燃焼管理
10 燃焼計算
16:20~17:40(80分)4

(1日潰れます。代休がほしい。)

勉強方法

本資格の学習前に若干事前知識がありました↓

  • 今後のキャリアに向けた化学工学の知識補完のため通信講座「化学工学の基礎」を受講済み。
  • 高圧ガス製造保安責任者(甲種機械)」の検定試験があったため、流体力学を勉強していた。
  • エネ管と併行して「公害防止管理者大気1種」の学習に着手。燃焼計算を多少理解していた。

このような背景の中、エネ管対策に筆者はエネルギー管理士受験講座(熱分野)の活用を選択しました。

範囲が膨大で結局どこから手を付けたらよいか見当がつかなかったのと、会社が推奨していた講座だったためです。

通信講座を受講するだけで合格できるほど甘いものではないとも思いましたが、ものは試しです。

(通信講座のテキスト)

(学習後は俺たちのメルカリへ)

合格まで2年を要しましたが、結果としては通信講座の活用は正解だったと思います。

というのも、筆者は物理がとっても苦手です。

※筆者の物理知識は壊滅的で、高校時代の最高点は100点満点で“4点”だった。
(よく卒業できたな;)

無勉でエネ管の過去問1年分を解いた際、2割ほどの正答率(ほぼ流体力学と燃焼計算のみ)でした。

ところが、講座の段取りに合わせて一通り学習した後は4~6割まで正答率が向上したのです。

レポートを提出するためだけにテキスト内の解答箇所を探す作業を繰り返していただけでしたが、何故か知識がついていました。

かなり要点を絞った学習だったことから、効率的に知識を吸収できたのだと思います。

昔から通信講座に対しては、「単なる商売だろう」と冷ややかな目で見ておりましたが、完全にバイアスでした;

なんかすいませんでした!

なお通信講座を修了した後は、知識の定着や応用問題に対応するため、後述する過去問2冊を繰り返し解きました
(それぞれ5周)

勉強時間

勉強時間はトータルで160時間でした。

<内訳>

  • エネ管通信講座(JTEX):60時間
  • 過去問周回:50時間
          (受験1回目10時間、2回目40時間)
  • 化学工学の基礎:10時間(事前知識)
  • 流体力学:20時間(事前知識)
  • 燃焼計算:20時間(事前知識)

参考までに予備校や通信講座各社の勉強時間情報はコチラです↓

会社名講座名勉強時間特徴
JTEX通信教育講座約160時間添削課題で理解を深める形式。過去問解説動画も充実。
SATエネルギー管理士講座約150~200時間動画講義や過去問解説が充実。フルカラーテキストで視覚的に学べる。
e-Deneラーニング講座約150時間DVDやオンライン学習が可能。課目別に選べる柔軟なコース。
オーム社過去問解説特化講座約100~150時間過去問を中心に短期間で学習できる内容
省エネ人材育成講座集中短期講座約100時間試験直前の総仕上げに特化。効率的に学習可能。
LEC東京リーガルマインドエネルギー管理士対策講座約150時間 法律や技術分野に強い講義形式。社会人向けの柔軟なスケジュール対応。
日本エネルギー管理センターエネルギー管理士予備校約150~200時間実践的な講義と演習が特徴。試験対策に特化したカリキュラム。

勉強時間としては標準的っぽいです。

参考書

学習に使用した参考書は、下に紹介する2冊です。

①2025年版 エネルギー管理士熱分野模範解答集

  • 過去問10年分を掲載(当然本番同様)。
  • 詳細な解説により理解が深まる。

②エネルギー管理士試験[熱分野]徹底研究 (改訂3版) 

  • 課目ごとの構成となっているため、課目ごとに学習したい時に最適。
  • 図解が多く、視覚的に概念・要点を理解しやすい。

試験:1回目

試験日は2021年8月8日(日)。

試験会場は日大法学部(水道橋)です。

会場へは自家用車で向かいました。

勉強時間は明らかに足りてない自覚があったので、1課目でも合格すればいいやくらいのモチベーションで受験しました。

試験中はワンチャン課目合格あるかも!とは思いましたが、逆にもう少し時間を投下すれば試験合格もあったんじゃないかとの後悔もあり。

自己採点ではホントに1課目(課目Ⅲ)だけ合格ラインでした。

まぁそんなもんか。

試験結果:1回目

(すでに結果は分かっとりますが)「通知書が届く」、これすなわち不合格であります。

初回は1課目でも取れれば御の字。

結果は、、、

自己採点通り、「課目Ⅲ」のみ合格^^b

次回は早めに帰れるようです。

ありがたし。

試験:2回目

試験日は2022年7月31日(日)。

試験会場はまたしても日大法学部(水道橋)です。

受験票片手に電車で会場へ。

(去年よりは早く帰れる)

多分に漏れず、試験問題は持ち帰り可能です。

したがって、自己採点のためしっかりと答案をメモです。

しかしエネ管は計算問題が多いのと有効数字もシビアなので答案メモが大変です。

(答案メモの一例:疲労困憊です)

自己採点の様子↓

<課目Ⅰ>

<課目Ⅱ>

<課目Ⅳ>

マークミスや転記ミスが無ければ合格濃厚です。

舞台は整った。

合格発表までドキドキ。

試験結果:2回目

WEBでの合格発表日は2022年9月16日(金)。

念のため、会社PCで照合です。

合格 ヨシッ!

合格後

1週間後の9月23日(金)に省エネルギーセンターより封筒が届きました。

(そーなんだ)

内容物は以下の通りです。

<試験合格証>

<免状交付の手引き>

(表紙)

(見開き)

(裏面)

<免状交付申請書>

実務経験証明にあたっては、事業者による署名(押印)等が必要になります。

<免状交付手数料の払い込み用紙>

郵便局などでサクッと支払っちゃいましょう。

(¥3,500なり)

<申請書類送付用の封筒>

(裏面に同封する書類が書かれとります)

必要書類を一式そろえて、郵送です。

その後しばらくすると、免状が送付されてきます。

おめでとうございます。

ゴールです。(何の?)

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以上、『エネルギー管理士(熱分野)』の合格体験記でした。

最後までお読みいただきありがとうございました♪

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