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【合格体験記 002ex】第二種作業環境測定士 登録講習(第2種講習:共通科目)

労働安全衛生

当ブログをご覧頂きありがとうございます。

かいぱです。

本記事は

第二種作業環境測定士 登録講習(第2種講習:共通科目)

の合格体験記です。

2019年8月9日に測定士登録しました。

講習の概要

作業環境測定士になるには、国家試験に合格し、登録講習を修了する必要があります。
※参照:作業環境測定士資格取得の流れ

この登録講習ですが、高額な講習費用(約10万円)を要し、数日間の拘束を受けます。

受講のハードルが高い^^;

筆者の場合、講習費用は自腹。

狂気の沙汰である。

※法改正前につき個人サンプリングは受講しておりません。

講習名第二種作業環境測定士 登録講習
体感難易度☆☆☆☆★(修了試験あり)
勉強方法関数電卓の操作を予習する。
講習をちゃんと聞く。
受講資格有り
講習科目・時間欄外参照
終了試験問題数
及び形式
○×や穴埋め記述
合格基準(7割以上の正答率と記憶)
講習時期通年(6回/年)
講習会場三田NNホール
〒108-0014 東京都港区芝4-1-23
三田NNビル地下1階
講習費用受講料(税込み・除テキスト代):89,100円
テキスト代:上 1,650円、下 990円
実務書1,760円
費用負担全額自腹
実施機関公益社団法人日本作業環境測定協会
他機関でも実施

日程はコチラ↓
※遅刻・早退は一発でアウツなのでご注意ください。

受講日時 間内容
1日目 9:20~ 9:30オリエンテーション
9:30~16:30労働衛生管理の実務
有害因子について
(健康状態との関係)
(侵入の形態)
(有害物量の指標)
作業環境管理の進め方
管理区分の決め方
2日目 9:00~17:00デザイン・サンプリングの実務
作業環境測定の目的
デザイン(座学・演習)
3日目 9:00~15:00実習
15:00~17:00修了試験(実技、筆記)

受講の動機

・作業環境測定士になるため

・労働衛生コンサルタント試験の受験資格を得るため
 (作業環境測定士の実務経験必要)

事前準備

しっかり準備するやで。

実技基礎講習(Aコース)の受講

筆者は登録講習の前に実技基礎講習(Aコース)を受講しました。

コチラの講習は受講費用27,500円を支払い、1日かけて受講します。

内容は、サンプリング方法のおさらい、相対濃度計の操作、検知管の取り扱い等、実用的な内容でした。

それと関数電卓の使い方もサービスで教えていただきました。

何より本講習を修了することで、

登録講習の修了試験の内、実技が免除

されます。

心理的負担を軽減する意味においても、一考する価値アリです。

Aコース実習の概要)
 ・吸引空気量と流量校正
 ・気中サンプリング(いろんな捕集方法)
 ・検知管
 ・相対濃度計

(Aコース修了証)

当日の持ち物

遠方からの方も多くいらっしゃいます。

どうか忘れ物をなさいませんように。

持ち物    用途備考
受講票受講するため
筆記用具実習・修了試験で使用鉛筆 or シャープペンシル/消しゴム/ボールペン(黒)
関数電卓幾何平均値・幾何標準偏差計算用
実習・修了試験両方で使用
PG付電卓、スマホアプリは使用不可
※本表下のリンクをご参照ください
テキスト
(3冊)
講義で使用
予め購入し持参
①作業環境測定のためのデザイン・サンプリングの実務―A・B測定編―(上)
②作業環境測定のためのデザイン・サンプリングの実務―A・B測定編―(下)
③J-96 作業環境測定のための労働衛生一般・労働衛生管理の実務
協会HPで購入可
保護メガネガラス(検知管)対策任意
※本表下のリンクをご参照ください

筆者はコチラの関数電卓を使用しました。

2025年現在は生産完了とのことで、後継機「関数電卓 fx-375ESA-N」が発売されとります。

コチラのリンクからご参照いただけます↓

保護メガネは曇り防止必須。

オススメはコチラ↓

関数電卓の操作確認

演習では、関数電卓を用いて幾何平均や幾何標準偏差を計算します。

操作に慣れていないとあせることになるので、事前に確認しておきましょう。

主な操作を表にまとめましたので、参考にしていただければ幸いです。

ボタンの配置はコチラをご参照下さい。

受講当日

講習会場および周辺

3日間お世話になる講習会場は
三田NNホール(三田NNビル地下1階)』。

三田駅から徒歩で1~2分ほど。

JR田町駅からも10分弱です。

余談ですが、「ラーメン二郎 三田本店」まで10分強でアクセス可能です。

が、周囲の受講者の迷惑となるため自粛が正解。

(ええ立地やで)

講習で学ぶこと

・労働衛生概論

・デザイン・評価、正規分布、簡易測定機器
 (相対濃度計/検知管)

・各種補修方法、吸入空気量と流量校正、気中サンプリング

・演習・実習レポート
 (各種捕集方法、検知管・相対濃度計)

Aコース講習とかなり重複しているため、やはりAコースの受講はおすすめです。

講習は一通りの座学の後、
・デザイン(作業場のどの位置でサンプリングするかの検討)
・関数電卓を用いた幾何平均値や幾何標準偏差の計算
・管理区分の判定
の演習を行います。

関数電卓はメモリ機能を使ったり、対数計算を行ったりします。

予め操作に慣れておきましょう。

なお講習中はトリセツを見る余裕は一切なしです。

また、検知管・吸引器・相対濃度計の実物を触ったり、取り扱い上の注意事項を確認したりします。

3日間の講習ですが、割とかけ足で進むので頑張ってついていきましょう!

座学:労働衛生概論

試験勉強のおさらいの様な内容ですが、修了試験があるためちゃんと聞きましょう^^;

↓はただのメモ書きです。

特に深い意味はありません。

・労働衛生の三管理:作業環境管理、作業管理、健康管理

・作業環境因子と健康被害:酸欠18%未満、騒音による難聴、振動による白ろう指

・管理濃度:作業環境管理の良否を判断する際の管理区分を決定する指標。時間概念無し。

・有害物質の侵入形態:呼吸器(沈着率高は流体力学的粒径1~2μm)、消化器(手指付着物→喫煙食事とともに体内へ)、皮膚(水油易溶の物質は体内侵入量多い)

・標的臓器:最も早く臨界濃度に達する臓器

・蓄積:有機溶剤は中枢神経系に蓄積しやすい

・排泄速度↔生物学的半減期

・鉛:ヘモグロビンの合成阻害→貧血。

・δ(デルタ)-アミノレブリン酸:ヘムの合成阻害→貧血。

・量-影響関係と量-反応関係(S字曲線)

・ばく露限界:許容濃度(日本産業衛生学会)・TLV(ACGIH)

・生物学的モニタリング:有害物と代謝物の関係(トルエン・キシレン・ノルマルヘキサン)

・じん肺:繊維増殖性変化

・特化物:がん、皮膚炎、神経障害

・ベンゼン:頭痛、めまい、嘔吐、再生不良性貧血(白血病)

・有機溶剤:常温で液体、高揮発性、脂溶性(皮膚吸収)、有機則

・粒子状物質:ミスト(液体)、粉じん・ヒューム(固体)

演習:作業環境管理区分の決定

作業環境測定は、↓のフローにしたがって管理区分を決定します。

管理区分の決定は↓の表で行います。
(A・B測定結果の悪い方に従う)

演習:評価値の計算

前項フロー内の
「幾何平均」
「幾何標準偏差」
「評価値」
の計算式はコチラ↓

<1日測定時>

<2日測定時>

<評価値の計算(1日・2日共通)>

特に暗記する必要はありません。

代入関係のイメージを持てれば良き。

注意)

幾何標準偏差の計算は分母が「n-1(=自由度)」なので母標準偏差ではなく標本標準偏差を求めます。

関数電卓では σx ではなく sx を用います。 

演習:問題イメージ

講習で取り組むことになる演習のイメージ問題を掲載します。

「全く同じ」というわけにはいきませんが、上記電卓の使用方法の確認と合わせて予習することで、当日は落ち着いて講習に臨めるかと思います。

※計算に誤りがありましたらこそっと教えてください

受講後

受講後しばらくすると講習修了証が送られてきます。

(ペライチ)

 無事、合格(修了)にて ヨシッ!

これで仲魔(試験合格証・登録講習修了証)が揃ったので合体!

↓↓↓

(コンゴトモヨロシク)

これにて無事に(第二種)作業環境測定士になりました。

一種5科目は試験合格済みですが、

登録講習に1科目あたり79,200円(+テキスト代)かかります。

自腹ではちょっと手が出ないっす。

会社の補助に・・・、期待薄です^^;

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以上、

第二種作業環境測定士 登録講習

の合格体験記でした。

最後までお読みいただきありがとうございました♪

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