【2026年版】労働衛生分野の資格一覧表|難易度・費用・科目免除ルートまで網羅

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労働衛生

従業員の健康管理と快適な職場環境づくりは、企業の生産性向上やリスクマネジメントに直結する重要な経営課題です。

本記事では、キャリアアップを目指す方から法改正対応を進める管理者の方まで幅広く活用できる、労働衛生分野の主要資格を網羅解説します。

【本記事のポイント】

  • 資格一覧表: 国家資格・技能講習・特別教育から注目の民間資格まで一括比較
  • 資格管理表: 事業場の計画・実績・充足率管理にそのまま使えるテンプレート付き

資格取得のロードマップ作成や、事業場内での実務運用にぜひお役立てください。


資格一覧表(労働衛生分野)

  • 表内の費用について:受験料、または主要な登録教習機関(中災防等)の受講料(2026年時点の目安)です。テキスト代等は除きます。
  • 勉強時間について:知識ゼロからのおおよその目安、または法令で定められた標準受講時間です。
  • 回数について安全衛生技術センター(全国7〜9箇所)の各会場での年間回数、または登録教習機関での開催頻度をベースにしています。
資格名資格分類難易度受験(受講)資格の有無と代表例取得費用(目安)年間回数目安勉強・受講時間科目免除の有無と代表例
労働衛生コンサルタント国家資格★★★★★:医師、保健師、技術士、衛生工学衛生管理者としての実務経験など24,700円年1回300〜500時間:医師・歯科医師は筆記試験が全部免除(口述のみ)
第一種作業環境測定士国家資格★★★☆☆
(2種取得後)
:第二種作業環境測定士登録者で、指定の実務講習修了など試験:
14,300円
講習:
約8万円〜
年2回50〜80時間
(2種取得後)
:技術士(化学部門など)は一部試験科目が免除
第二種作業環境測定士国家資格★★★★☆:理工・医薬系卒、または第一種衛生管理者+実務経験3年など試験:
14,300円
講習:
約11万円
年2回100〜200時間:第一種衛生管理者は「労働衛生一般」「関係法令」が免除
衛生工学衛生管理者国家資格★★☆☆☆:大学等の理工・医薬系卒+実務経験、または第一種衛生管理者など約1.5〜15.2万円年数回講習4〜5日間
(修了試験有り)
:第一種衛生管理者は5日→4日、第一種測定士は5日→2日へ短縮
第一種衛生管理者国家資格★★★☆☆:大卒1年・高卒3年以上の労働衛生実務経験など8,800円各センター
年20〜30回
50〜100時間:第二種保有者は「特例第一種」となり有害業務2科目のみ受験
第二種衛生管理者国家資格★★☆☆☆:大卒1年・高卒3年以上の労働衛生実務経験など8,800円各センター
年20〜30回
40〜80時間
エックス線作業主任者国家資格★★★☆☆:制限なし(誰でも受験可能)8,800円各センター
年4〜6回
80〜120時間:ガンマ線免許保有者は「生体影響」が免除
ガンマ線透過写真撮影作業主任者国家資格★★★☆☆:制限なし(誰でも受験可能)8,800円各センター
年1〜2回
80〜120時間:エックス線免許保有者は「生体影響」が免除
潜水士国家資格★★☆☆☆:制限なし(誰でも受験可能)8,800円各センター
年4〜6回
30〜50時間
高圧室内作業主任者国家資格★★★☆☆:制限なし(誰でも受験可能)8,800円各センター
年2回
60〜90時間:潜水士免許保有者は「高気圧障害に関する知識」が免除
酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習★☆☆☆☆:制限なし(18歳以上)約1.5万〜1.8万円毎月多数3日間
(計17時間)
:日本赤十字社救急員らは「救急そ生の方法」が免除
有機溶剤作業主任者技能講習★☆☆☆☆:制限なし(18歳以上)約1.3万〜1.6万円毎月多数2日間
(計12時間)
特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習★☆☆☆☆:制限なし(18歳以上)約1.3万〜1.6万円毎月多数2日間
(計12時間)
鉛作業主任者技能講習★☆☆☆☆:制限なし(18歳以上)約1.2万〜1.5万円年数回2日間
(計10時間)
石綿作業主任者技能講習★☆☆☆☆:制限なし(18歳以上)約1.3万〜1.7万円毎月多数2日間
(計10時間)
金属アーク溶接等作業主任者技能講習★☆☆☆☆:制限なし(18歳以上)約1.1万〜1.3万円毎月多数1日間
(計6時間)
:特化物作業主任者講習の修了者は受講自体が不要
化学物質管理者その他
(法定講習)
★☆☆☆☆:制限なし(専門知識を要する者)約2万〜3.5万円毎月多数1〜2日間
(計9〜15時間)
(ただし非製造業向けに一部科目のない1日コースあり)
保護具着用管理責任者その他
(法定講習)
★☆☆☆☆:制限なし(18歳以上)約1万〜1.5万円毎月多数1日間
(計6時間)
:作業環境測定士や衛生管理者は受講自体が免除(不要)
衛生推進者その他
(法定講習)
★☆☆☆☆:制限なし(10人以上50人未満の事業場)約8,000〜1.2万円毎月多数1日間
(計5〜6時間)
:大学・高卒+一定の実務経験者は受講自体が免除(不要)
粉じん作業
特別教育
特別教育★☆☆☆☆:制限なし(18歳以上)約7,000〜10,000円毎月多数1日間
(計4.5〜5.5時間)
メンタルヘルス・マネジメント検定(Ⅰ〜Ⅲ種)民間資格★★〜★★★★:制限なし(誰でも受験可能)5,500〜
11,000円
年2回
(11月/3月)
30〜100時間
(級による)
産業カウンセラー民間資格★★★☆☆:成人のうち、指定の養成講座修了者、または心理学系大学院卒など試験:34,100円
講座:約29万円
年1〜2回150〜200時間:特定の条件を満たす心理系資格保有者は一部試験免除あり

分類別・おすすめ資格の選び方

① 企業の衛生管理のベースを作る【国家資格】

常時50人以上のすべての事業場で選任が必須となる 「衛生管理者(第一種・第二種)」 は、総務・人事・労務担当者にとって登竜門となる資格です。

さらに、職場の環境そのものを科学的に分析する 「作業環境測定士(1種・2種)」 や、最高峰の 「労働衛生コンサルタント」 へステップアップすることで、専門職としてのキャリアを強固にできます。

② 特定の現場リスクを管理する【技能講習・特別教育・法定講習】

酸欠リスクのある地下空間や、有機溶剤・特定の化学物質を扱う工場など、「現場の危険に直結する業務」には、法律で作業主任者の選任や特別教育が義務付けられています。これらは数日間の講習と簡単な修了試験で取得可能です。
また、近年の法改正によって新設された 「化学物質管理者」 や 「保護具着用管理責任者」 は、対象となる事業場が非常に多く、現在もっとも注目されている資格です。

③ メンタルヘルスや心理的ケアに特化する【民間資格】

現代の労働衛生において、身体の健康と同じくらい重視されるのが「心の健康(メンタルヘルス)」です。

  • メンタルヘルス・マネジメント検定(大阪商工会議所):人事担当者だけでなく、一般の管理職(Ⅱ種)や一般社員(Ⅲ種)のセルフケアとしても推奨されている非常に実用的な資格です。
  • 産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会):傾聴の技術を学び、職場のメンタルヘルス不調者のカウンセリングや、組織の人間関係改善をサポートする本格的な心理系資格です。

資格管理表_労働衛生分野(事業場用)

多くの事業場で課題となりやすい「人材の資格管理(計画・実績・充足率)」に役立つ資格管理表テンプレートをご用意しました。

ぜひ自社の運用にお役立てください。

資格管理表_労働衛生分野

まとめ

労働衛生分野の資格は「科目免除」を繋げて効率よく取得しよう!

労働衛生分野の資格の最大の特徴は、「一つの資格を取ると、次の資格の試験や講習がグッと楽になる(科目免除される)」という点です。

例えば、「第一種衛生管理者」を持っていれば、「第二種作業環境測定士」の試験の半分(衛生一般・法令)が免除され、さらに「衛生工学衛生管理者」の講習も5日間から4日間に短縮されます。まずは取得しやすく、かつ社内需要の高い資格からスタートし、免除制度をパズルのように組み合わせて効率的に網羅していくのがおすすめです。

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