本記事は、「機械保全技能士 1級」の試験対策(参考書・勉強方法)の記事です。
合格体験記はこちら↓
目次
機械保全技能士とは?
機械保全技能士(機械保全技能検定)は、機械設備の点検・整備・修理・診断などの保全作業に必要な技能と知識を評価する国家資格(国家検定)です。職種名は「機械保全」で、3級から特級まで4段階の等級があります。保全実務の基礎から管理・監督レベルまで、段階的に能力が証明できる資格です。
機械保全以外にも、機械加工、建築大工、ファイナンシャルプランナーなど、多くの分野があり、試験に合格すると合格証書が交付され、「技能士」と名乗ることができます。
機械保全技能検定では作業を選択する必要があり、以下の特徴があります。
機械保全技能検定の等級と受験資格
※実務経験年数は、関連する過去の資格保有や教育訓練で一部短縮可能な場合もあり
| 資格名 | 選択作業 | 対象 |
|---|---|---|
| 機械保全技能士3級 | なし | 保全作業の基礎を学ぶ初心者 |
| 機械保全技能士2級 | 機械系・電気系・設備診断から選択 | 単独で保全作業ができる担当者 |
| 機械保全技能士1級 | 機械系・電気系・設備診断から選択 | 保全作業の監督・指導ができる熟練者 |
| 特級機械保全技能士 | 機械系・電気系から選択 | 保全管理・計画立案のできる監督者 |
※技能検定(制度全般)
:中央職業能力開発協会
※技能検定(機械保全)
:公益社団法人日本プラントメンテナンス協会
活躍が想定される現場
機械保全技能士は、製造業の工場・プラントを中心に、幅広い産業分野で必要とされています 。
| 業界・現場 | 具体的な仕事内容 | 求められる技能 |
|---|---|---|
| 自動車メーカー | プレス機・溶接ロボット・塗装設備の点検・修理・保全 | 高度な自動化設備の対応力 |
| 半導体工場 | クリーンルーム内の精密機器保全、微調整・異物防止対策 | 高精度・微調整能力 |
| 化学・プラント工場 | 反応釜・配管・ポンプ・圧縮機の保全、防爆対応 | 危険物対応・予防保全計画 |
| 食品・飲料メーカー | 包装機・充填機・殺菌設備の保全、衛生管理 | 衛生基準遵守・清潔保全力 |
| 鉄鋼・非鉄金属 | 溶鉱炉・圧延機・ conveyed設備の保全 | 高温・高負荷環境対応力 |
| エネルギー・発電所 | タービン・ボイラー・送配電設備の保全 | 大規模設備・高圧電気知識 |
資格取得のメリット
機械保全技能士は、製造現場の安定稼働を支える不可欠な資格であり、取得することで個人・企業双方に大きなメリットがあります 。
| メリット軸 | 具体的な効果 |
|---|---|
| 評価 | 国家資格で客観的評価・信頼獲得 |
| キャリア | 昇格・昇給・資格手当のチャンス |
| 転職 | 製造業求人で需要が高く差別化可能 |
| スキル | 機械・電気・設備診断の総合力向上 |
| 現場力 | トラブル対応・予防保全・安定稼働 |
試験対策
参考書
試験合格のためには、下記の参考書は必須です。
下に紹介する1・2を2周ほど読んで全体像を把握したら、3の「過去問500」をひたすら周回しましょう。
不明箇所のみ参考書で確認するようにすると効率よく学習できます。
1.2024年度版 機械保全の徹底攻略
〔機械系・学科〕
2.2024年度版 機械保全の徹底攻略
〔機械系・実技〕
3.2024年度版 機械保全の過去問500+チャレンジ100
〔機械系学科1・2級〕
勉強時間
機械保全技能士の全級における勉強時間の目安は、等級と実務経験の有無によって以下のように異なります。
| 等級 | 未経験・経験浅め | 実務経験者 |
|---|---|---|
| 3級 | 約 80~150 時間 | 約 50~100 時間 |
| 2級 | 約 300 時間 | 約 150~200 時間 |
| 1級 | 約 300~500 時間 | 約 250~300 時間 |
| 特級 | 約 400~600 時間 | 約 300~400 時間 |
勉強方法
過去問演習が有効です。何度も周回し、苦手な箇所は解説を熟読して理解を深めましょう。
- 過去問1周目
:まずは解いてみて、解ける問題・解けない問題を選別する - 過去問2〜5周目
:解けなかった問題について解説を読みながら理解を深める - 過去問6周目以降
:満点を3回連続で獲得できるまで周回👈やりすぎかも
合格率・難易度
難易度
☆☆★★★
合格率
各級の合格率は以下のようになっています。(2019〜2024年)
| 等級 | 合格率 | 特徴 |
|---|---|---|
| 特級 | 20.0%〜40.2% | 最も難易度が高く、実務経験6年以上が必須 |
| 1級 | 26.6%〜35.7% | 実務経験3年以上、安全コンサル受験資格 |
| 2級 | 34.9%〜41.2% | 受検者数が最も多い(1万3千人〜1万7千人) |
| 3級 | 70.7%〜76.8% | 最も合格率が高く、初心者向け |
機械保全技能検定1級のの受験者数・合格者数・合格率は以下の通りです 。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2024年(令和6年) | 8,960人 | 2,644人 | 29.5% |
| 2023年(令和5年) | 9,547人 | 3,410人 | 35.7% |
| 2022年(令和4年) | 9,582人 | 2,892人 | 30.2% |
| 2021年(令和3年) | 9,427人 | 2,971人 | 31.5% |
| 2020年(令和2年) | 9,506人 | 2,708人 | 28.5% |
| 2019年(令和1年) | 10,967人 | 2,917人 | 26.6% |

合格基準
- 学科と実技の両方に合格する必要があります。
- 合格した科目は永続的に有効です。次回以降は不合格科目のみ受験することになります。
- 実技試験は「減点法」なので、完璧を目指さず、重大なミス(配線間違い・工具の誤使用・安全違反など)を避けることが合格の鍵です。
合格基準を満たした科目は以降免除になります。
有効期限は無い(特級のみ5年)ので、高額な実技は是が非でも一発合格を!
| 試験種目 | 採点方法 | 合格ライン |
|---|---|---|
| 学科試験 | 加点法 | 100点満点の 65点以上 |
| 実技試験 | 減点法 | 減点が40点以下(=41点以上の減点がないこと) |
その他概要
受験資格
以下のように実務経験が必要です。
| 資格名 | 受験資格 (実務経験) |
|---|---|
| 機械保全技能士3級 | 実務経験不要 |
| 機械保全技能士2級 | 実務経験2年以上 (または3級合格) |
| 機械保全技能士1級 | 実務経験7年以上 (2級合格後2年) (3級合格後4年) |
| 特級機械保全技能士 | 実務経験1級合格後5年以上 |
試験科目・問題数・試験時間
| 試験科目 | 問題数 | 試験時間 |
|---|---|---|
| 学科試験 | 真偽法(○✖️)25問 四肢択一25問 | 100分 |
| 実技試験 | 8課題 | 80分 |
解答形式
学科試験:マークシート
実技試験:選択式、一部記述式
科目免除
すでに合格した科目
試験機関
申込・試験詳細はこちら→機械保全技能検定
試験手数料
学科試験:4,600円
実技試験:15,400円
試験時期
年1回(1月上旬の日曜日)
試験地
全国各地の指定試験会場
機械保全技能士との関連資格
機械保全技能士と関連した資格で、筆者が取得済みのものを紹介します。
機械保全技能士1級=記事資格の上位互換
自主保全士1級=設備に強いオペレーター
セーフティサブアセッサ(SSA)=機械安全の入り口
労働安全コンサルタント=筆者の夢(の一部)
南無三📿
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