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かいぱです。
本記事は公害防止管理者水質1種の合格体験記です。
2020年12月15日に取得しました。
公害防止管理者資格は、中堅~大手インフラ・製造業の環境安全・CSRや設備管理系の職種への転職の足掛かりになるものと思います。
ちなみに本資格の後、大気関係1種を取得し現在打ち止め中です。
資格取得の動機
当時の会社の酒の席。
水質2種にチャレンジ中の部下D氏の自己啓発の意欲に押され、上司の前で
『俺も水質取りまーす! しかも1種一発で取りまーす!』
と言ってしまったことが発端。
今となっては後悔していませんが、軽口をたたくものではない^^;
資格の概要
本資格の取得方法は2種類あります。
①国家試験に合格
②資格認定講習を修了
下表に国家試験のケースをまとめました。
資格名 | 公害防止管理者 水質関係 |
資格分類1 | 国家試験 |
資格分類2 | 必置資格 |
体感難易度 | ☆☆★★★(一発取得は☆★★★★レベルだと思う) |
受験回数 | 1回 |
学習時間 | 約150時間 |
学習方法 | 『正解とヒント』をぶん回し、電話帳で細部を確認する |
試験時間 | 欄外参照 |
試験科目 | 欄外参照 |
試験問題数 | 欄外参照(マークシート) |
合格基準 | 各科目出題数の60%以上 |
科目合格 | 有り (1)科目合格に基づく科目免除 受験した試験区分を構成する一部の科目に科目合格すると、同じ試験区分を受験する場合に限り 最初に合格した年を含め3年までは合格科目の受験を免除できる。 (2)区分合格に基づく科目免除 ある試験区分に合格し資格を取得すると、別の試験区分を受験する際、受験者の申請により、 共通科目を免除できる。こちらの免除は年限は無し。 |
試験時期 | 1年に1回 (10月初旬ごろ) |
試験会場 | 全国主要9都市(札幌、仙台、東京、愛知、大阪、広島、高松、福岡、那覇) ※東京、愛知、大阪は、会場複数。 ※会場は年によって異なる。 →これが曲者、下手すると電車で3時間(栃木に住んでて神奈川の先の方で受験)とかもある |
受験費用 | ![]() ※筆者受験時の納税額は8,700円。めっちゃインフレしてる。 |
費用負担 | 全額自腹 |
試験機関 | 一般社団法人産業環境管理協会 |
試験区分・科目・時間はコチラ↓

(実に1日仕事)
※なお各科目とも途中退出不可
2006年から科目合格制度が導入されています。
とはいえ、各科目ごとの合格基準が40%→60%となったため、合格率はほとんど変わっていません。
参考までに、合格率推移を掲載します↓。

(受験者数・合格者数・合格率の推移)
科目別難易度
科目別の難易度(筆者体感)は以下の順です。
水質概論 >>> 水質有害物質特論 > 公害総論 > 汚水処理特論 >>> 大規模水質特論
鬼門は、問題数が少なく重箱の隅をつつくような問題が出題される『水質概論』ではないでしょうか。(異論は認めます)
難易度 A と評します。
<その他科目の所感>
・汚水処理特論
:難易度 C
出題数が多く、捨て問のダメージが軽い。
計算問題は慣れると得点源。
・水質有害物質特論
:難易度 B
出題数がやや多く、捨て問ダメージ軽め。
なお重箱の隅はつつかれる模様。
・大規模水質特論
:難易度 C
出題範囲が狭い。もっとも簡単。
・公害総論
:難易度 C~B
常識問題の時はラッキー。
条文は重箱の隅あり。
勉強時間の配分の参考にしていただければ幸いです。
勉強時間
勉強開始は2020年7月初旬から。
(試験日まで約3ヵ月)
合格に必要な勉強時間は当時のネット調べで、150~200時間とのことでした。
試験日まで約15週あったので、勉強時間は10時間/週としました。
週単位で『水質概論』・『1周目』のように、科目・周数を意識して勉強していました。
参考書
参考書は以下①②を調達しました。
①新・公害防止の技術と法規 2025 水質編
通称『電話帳』。
実物をご覧になられた方はよくご存じだと思いますが、マジで昔の電話帳の様相です。

(電話帳のご尊顔)
少々値段は張りますが実務でも使えますので、そのような職種の方は購入をお勧めします。
不要になったら「俺たちのメルカリ」があります。
以前、電話帳をもって工場(職場)内をうろついていたところ、事務の方に『人を○せそうな本ですね』と言われたことは今となっては良い思い出です。
②公害防止管理者等国家試験 正解とヒント 水質関係第1種〜第4種 [ 産業環境管理協会 ]
過去問集です。
解説を読みながら周回しやすい構成なので、本書を中心に学習し、理解不足の箇所を電話帳で補うことで知識が定着します。
そこそこ厚いですが、解説がしっかりしていて信用に足る書籍だと思います。
上記以外に『重要ポイント&精選問題集』があります。
筆者は後に大気1種を受験するのですが、その時は『重要ポイント&精選問題集』を使用しました。
丸善で立ち読みした時に、ページ構成がしっかりしていて非常に読みやすいと思ったためです。
本書の唯一の欠点は、大気にしても水質にしても科目ごとに数冊に分かれてしまうところ。
- 過去問形式で勉強したい方は『正解とヒント』
- 科目ごとにじっくり勉強したい方は『重要ポイント&精選問題集』
のように受験される方の勉強スタイルで好みが分かれそうです。
うーん。今だったら『精選問題集』を買うかなぁ。
ここで勉強方法のTips。
過去問で5択の内、正しい答えを選ぶような問題があった時は、正答以外の選択肢はどこが誤りなのか一つ一つ丁寧に確認すると良いです。
本試験で小問(選択肢)が一部変わっても、結構対応できるようになりますよ。
(当たり前?)
試験当日
試験日は2020年10月4日にて、コロナ禍真っ只中でした。
筆者の試験会場は『幕張メッセ』。
受験票を持って自家用車で幕張へ。

(ホント、一日仕事やで)
確かこの時の東京選択者の試験会場は、早稲田大学 or 千葉工業大学 or 幕張メッセ or 神奈川県藤沢市のどこか(忘れた)だったと記憶しています。
当時は茨城県に単身赴任していたため、どこだったとしても小旅行ですね。
メッセ近くのイオンに駐車し、徒歩で会場へ(10分くらい)。

(諸事情にて土地勘があります)
コロナ禍での措置とのことですが、受験者全員に↓のバンドが配布されました。
管理下に置かれていた模様。

(“すばやさ”が2倍になったりはしない)
試験開始後は淡々と問題を解いていく・・・。
本試験は計算問題は少なめのため、時間がかかる問題がほとんどありません。
ゆえにどの科目もたいてい時間が余ります。
となると何気に途中退出できないのがキツイ(暇)。
試験結果
本試験は試験日(日曜)の翌日(月曜)に、協会HP上に正解がアップされます。
確か10:00頃だったと記憶。
マークミスが無ければ即結果が分かる仕様ですね。
ある意味やさしく、ある意味で残酷。
なおこの時間帯、サーバーがパンク気味になります。
では結果です。
科目1 公害総論
→15問中 9問正解。
ギリギリでした。幸先悪し^^;
科目2 水質概論
→10問中 8問正解!
8割は上出来。
科目3 汚水処理特論
→25問中 18問正解。
耐えた・・・。
科目4 水質有害物質特論
→15問中 12問正解!
得意分野につき危なげなく。
科目5 大規模水質特論
→10問中 9問正解!!
下馬評通り簡単だった。
はい。
すでにお分かりと思いますが、結果をまとめると・・・
- 公害総論 9問/15問 60% 合格
- 水質概論 8問/10問 80% 合格
- 汚水処理特論 18問/25問 72% 合格
- 水質有害物質特論 12問/15問 80% 合格
- 大規模水質特論 9問/10問 90% 合格
全科目合格にて、無事一発合格できました^^
あとがき
試験結果の公表日は、試験約1か月後の11月中旬です。
HPで合格を確認しましたが、当時の写真等は残っていませんでした;
で12月。
届いた合格証書がこちらです。

(人生何年かぶりの賞状。ドラゴンの紋章が光る。)
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今思えば、本資格の受験・合格が筆者に与えた影響は相当大きいものでした。
その先の人生を変えたと言っても過言ではありません。
資格そのものというより、計画立てて何かをするのが苦手な筆者が、引くに引かれぬ事情があったとはいえ、サボらずに勉強を進め、そこそこ難関の資格を一発で取得できたことで、言葉では表現できないほどの自己効力感を得ることができました。
結果、『自分なら何とかなるんじゃないか』『やればできる』という謎の自信が付き、仕事、資格取得、転職、家計改善、生活習慣改善など様々なチャレンジへのハードルが劇的に下がったように思います。
きっと受験・就職戦争に勝ってきた人たちはこの感覚をより若くして味わってたのかなとも思うし、もっと早く努力しとけば良かったと思います。
とはいえ、今日が一番若い日です。
筆者は、やればやった分だけ、少しずつでも、前に進むことができる、と信じています。
何かに挑戦中の方、これから挑戦されようとしている方、一緒に頑張りましょう。
挑戦し続けましょう。
きっと良くなるよ。
なんちゃって。
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以上、『公害防止管理者水質1種』の合格体験記でした。
最後までお読みいただきありがとうございました~♪
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